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第9章 寄り添う二人

「ｱｧｯ…」



動き出した彼の腰遣いに美和は甘い声を上げる

二人はそのまま頬を擦り寄せ舌を絡めた



交わる音よりも直接的に頭に響く

厭らしい水音

愛の、音−−−



「ﾝﾝｰｯ」



強く吸い上げられ、美和はまた軽く果てる

恥じらいか悦びか、目を潤ませた彼女に凪は意地悪な笑みを浮かべた



「まだまだ、だからな……っ」



こんなことでは終わらない



凪は自分の全てを刻み付けるように、もう二度と自分を忘れないように、延々と彼女を抱き続けていた−−−