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よくある恋愛モノ 〜見えない心〜
第9章 寄り添う二人
「も…う……嫌だって言ったのに……」
息を切らしながら美和は涙目になって凪を睨み付ける
だが相手は謝ることもなくただ優しく笑った
「またしばらく会えないからな。俺を忘れないようにだ」
“忘れるわけないのに……”
忘れられるはずがない
深すぎるほど深い絆で結ばれた私たちだから−−−
「アッ……なぎ…さ……っ」
侵入ってくる
大好きな彼と、一つになる−−−
「相変わらず…っ……キツいなっ……」
凪は美和の温もりに悦びの表情を浮かべる
その瞬間、美和の中が一層強く彼のモノを締め付けた
「っ!……美和…?」
“知らなかった……”
彼はなんて色気のある顔をするんだろう
今まで彼に対する罪悪感ばかりで何にも見えていなかった気がする
優しく微笑む彼の、抑えきれない欲望
瞳の奥が、自分を求めて啼いている
「もっと…して……っ」
その熱にやられたように美和は小さくねだる
初めて聞く彼女のセリフに凪は大きく目を見開いた
だがそれもすぐに愛しいという顔に変わる
「ッハァ……今日のお前…エロいな……」