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よくある恋愛モノ 〜見えない心〜
第2章 重荷
「……」
「何」
「いや……」
可愛いなどとはとても口に出せない
でも美和のその無意識に出る行動に凪は確実に胸を掴まれていた
「で、どうするんだ」
「えっとね、服が足りないから買いたいんだけど……」
じゃあ六階だな
そう言って二人はエレベーターに乗り込む
チン
降りてみると、そこには沢山の女子、女子、女子
男などほとんどいない
さすがの凪も小さくなって美和の後ろをついて歩いていた
「……ッ」
当たり前だ
婦人服売り場なのだから。
目を逸らして、普通にしてろ−−−
「何してるの?」
凪の不自然な行動に気が付いた美和が尖った声を出す
「いや、別に」
出来るだけ平常心を装って言った凪の一瞬向けた視線の先に女性用の下着の店があることに気が付いた
「男子ってホント馬鹿だよね」
−−−ごもっとも。
十八歳男子の、健全な反応である
凪は赤面しつつ何故か若干開き直っていた
「うん、これで大丈夫なはず」
洋服に文房具、その他諸々を購入し、かなりの大荷物になった美和
「……も」
「?」
「持って、やろうか……」