この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
よくある恋愛モノ 〜見えない心〜
第5章 仮初め







「陽菜乃ー、ちょっと買い物行ってきてー」

「えー、陸にぃに行かせてよー」



私はいつも行ってるんだから週末くらいゆっくりさせてよ、とぼやきつつ陽菜乃は腰を上げた



「一緒に行こうか」



同時に立ち上がって尋ねた陸に、



「うん、じゃあお願い」



と頷いて共に外に出た



「夜になると涼しいねー」



大きく息を吸って体を伸ばす



「……」

「陸にぃ?」



黙ったままの兄を振り返ると、階下を覗き込んで固まっていた



「あれ……美和ちゃんだよね?」



ようやく口を開いた陸につられて陽菜乃も下を見る



「ホントだ」



でも−−−



「北里先輩!?」



陸は思わず大声を出した陽菜乃の口を塞ぐ

幸い気付かれなかったようだ

二人が別れたのを見届けて陸は陽菜乃を放した



「な、なんであの二人が?」



困惑する妹に陸は肩を竦めて返す



「何かあったのかもね」



興味なさげに言ったものの、やはり少し引っ掛かるところはあった



‘あの二人は何があってもきっと大丈夫なんだろう’



以前確信を持ってそう思ったのだが−−−



/112ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ