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よくある恋愛モノ 〜見えない心〜
第6章 ここにいない人



一人住まいの家に帰り、龍青はリュックを床に放る

そして自分も座り込んで曲げた膝に頭を付け目を閉じた



「美和……」



手に入れた途端にこんなにも不安に襲われる

一度触れたらもう戻れない−−−



“これは和泉も毎日会いに来るわけだ……”



縛りたくなってしまう

あの唇、あの肌を

全て自分のものだと認めさせたくなる



「……ッ」



美和との触れ合いを思い出した瞬間、龍青は自分のモノが強くズボンを押し上げるのを感じた



“だめだ……っ”



龍青は固く拳を握る

こんなこと

美和を思って慰めるなんて−−−



‘好き…だよ……’



だが抑えようとすればするほど思い出してしまう

すべらかな肌

柔らかい唇

そして頭が勝手に思い描く

全てを捧げようとその服を脱ぎ捨ててゆく美和

恥ずかしさに上気した頬

潤んだ瞳



“あ……っ”



龍青の無意識に伸ばした舌が美和の首筋に触れ、彼女の身体が震えた



「ハァ…ッ」



君はどんな声で啼くのか

どこが弱くて、どう責められたいのか

教えてくれ−−−



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