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支配された惑星
第3章 ボトムの花、ナナ【性描写有】
『おい、あのメスは何という名だ?』
行列の後列を指差しながらブモスは言った。
後列、俯きながら歩くその女こそナナだった。
昨晩。結局、ナナが頭から離れず、目の前を進むあの身体を想像してリョウは自慰に耽った。
リョウはその名を知らぬ振りをして、資料に目を通した。
「シャヒトゥマのE-17“ナナ”ですね。・・・何か気になることでも・・・?」
『とびきりの上玉だ。いっちょ味見してやるか。おい、リョウ。あのメスを部屋に呼べ。フライトはその後でもかまわん。』
また始まった、とリョウは苛立った。
そもそも供出品である女に手をつけるのは本土のブイユからも禁止されているはず。
いや、そういうことじゃない。
リョウは明らかにナナを意識していた。出来うるならナナと関係を持ちたかった。しかし、立場上それはできない。
それを目の前の醜いブイユはいとも簡単に手篭めにしようとしている。
リョウは無線を手にし、行列を率いる職員に連絡する。
「おい、その行列のE-17の女をブモス様の部屋にお連れしろ。」
どれほど憎もうがブイユには敵わない。自分を守るため、いや地球人を守るためにも彼らに逆らってはならないことを、リョウが1番知っていた。
行列の後列を指差しながらブモスは言った。
後列、俯きながら歩くその女こそナナだった。
昨晩。結局、ナナが頭から離れず、目の前を進むあの身体を想像してリョウは自慰に耽った。
リョウはその名を知らぬ振りをして、資料に目を通した。
「シャヒトゥマのE-17“ナナ”ですね。・・・何か気になることでも・・・?」
『とびきりの上玉だ。いっちょ味見してやるか。おい、リョウ。あのメスを部屋に呼べ。フライトはその後でもかまわん。』
また始まった、とリョウは苛立った。
そもそも供出品である女に手をつけるのは本土のブイユからも禁止されているはず。
いや、そういうことじゃない。
リョウは明らかにナナを意識していた。出来うるならナナと関係を持ちたかった。しかし、立場上それはできない。
それを目の前の醜いブイユはいとも簡単に手篭めにしようとしている。
リョウは無線を手にし、行列を率いる職員に連絡する。
「おい、その行列のE-17の女をブモス様の部屋にお連れしろ。」
どれほど憎もうがブイユには敵わない。自分を守るため、いや地球人を守るためにも彼らに逆らってはならないことを、リョウが1番知っていた。