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支配された惑星
第2章 リョウという男。
リョウは120と印されたボタンを押した。
エレベーターが上昇し、街の景色がどんどん広がっていく。
しかし、どこを見ても華やかさなど無く、全てブイユに管理された世界が広がるばかりだった。
数十秒後、ドアが開き、リョウは赤い絨毯の上を進んで豪華な扉を3回ノックした。
『来たな、リョウ。』
中にいたのはブイユ星人、アースリングランド管理局の局長、ブモス。
「いつもお世話になっております。」
『形式的な会話はいらん、例の件だが。』
ブモスは苛立ちながら呟いた。
この男はいつもこうだ。アースリングランドなどというブイユからすれば僻地に赴任させられ、いつも己の境遇に苛立っている。
そのくせ、ブイユ本国に供出される女に目をつけ、美しい女がいればこっそりと自分のものにしている意地汚さも持っている。
現に今も、ブモスの右手のリードに裸で繋がれているのは、二ヶ月前までアースリングランドでアイドルをしていた女だった。
エレベーターが上昇し、街の景色がどんどん広がっていく。
しかし、どこを見ても華やかさなど無く、全てブイユに管理された世界が広がるばかりだった。
数十秒後、ドアが開き、リョウは赤い絨毯の上を進んで豪華な扉を3回ノックした。
『来たな、リョウ。』
中にいたのはブイユ星人、アースリングランド管理局の局長、ブモス。
「いつもお世話になっております。」
『形式的な会話はいらん、例の件だが。』
ブモスは苛立ちながら呟いた。
この男はいつもこうだ。アースリングランドなどというブイユからすれば僻地に赴任させられ、いつも己の境遇に苛立っている。
そのくせ、ブイユ本国に供出される女に目をつけ、美しい女がいればこっそりと自分のものにしている意地汚さも持っている。
現に今も、ブモスの右手のリードに裸で繋がれているのは、二ヶ月前までアースリングランドでアイドルをしていた女だった。