この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
桜の季節が巡っても~追憶~
第51章 三年目のデート5(再編済)
「…我慢も出来ずに、やっぱり子供だなって呆れないで。すぐに平気になれるんだから」
強がり。
拗ねたような、その口調。
堪らず、秀王は口を開いた。
「抱き締めてもいい?」
真摯な眼差しが、彼女に向けられる。
何を言われているのか理解出来ず、泉夏は淋しさも刹那忘れ、ぽかんとする。
「だめ?」
探るように問われても、思考が追いつかない。
しどろもどろになりながら、泉夏は訊き返す。
「えっ、なんで…」
「泉夏の哀しそうな顔は見たくない」
元からそんなにスピードは出ていなかったが-その歩みを遅くしつつ、秀王は続ける。
「この世で一番大切に想ってる彼女に、そんな顔ばかりさせる自分が情けない。一番、見たくない顔だ」
苦痛に、秀王の眉を歪んだ。
「どうやったら泣かずにいてくれるだろうって考えて。…これまた情けない話だけど、最善の方法がすぐに思い付かない」
-抱き締めるぐらいしか。
彼の双眸が、真っ直ぐに泉夏を射抜いた。
強がり。
拗ねたような、その口調。
堪らず、秀王は口を開いた。
「抱き締めてもいい?」
真摯な眼差しが、彼女に向けられる。
何を言われているのか理解出来ず、泉夏は淋しさも刹那忘れ、ぽかんとする。
「だめ?」
探るように問われても、思考が追いつかない。
しどろもどろになりながら、泉夏は訊き返す。
「えっ、なんで…」
「泉夏の哀しそうな顔は見たくない」
元からそんなにスピードは出ていなかったが-その歩みを遅くしつつ、秀王は続ける。
「この世で一番大切に想ってる彼女に、そんな顔ばかりさせる自分が情けない。一番、見たくない顔だ」
苦痛に、秀王の眉を歪んだ。
「どうやったら泣かずにいてくれるだろうって考えて。…これまた情けない話だけど、最善の方法がすぐに思い付かない」
-抱き締めるぐらいしか。
彼の双眸が、真っ直ぐに泉夏を射抜いた。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


