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桜の季節が巡っても~追憶~
第51章 三年目のデート5(再編済)
「そうしたら、泉夏は笑ってくれる?」
強ち冗談でもなさそうなそれに、泉夏は小刻みに頭《かぶり》を振る。
抱き締めてくれるならいつだって、最高に嬉しい。
でも、幸いな事に?通行人はほとんどいなかった、昨日の路地裏とはわけが違う。
「駅前の、こんな人がいっぱいの大通りでなんか無理だよ」
流石に恥じらいが勝る。
泉夏は諭すように告げたのだが、彼によってそれはあっさり却下される。
「俺は別に構わない」
「わ、私は構うよ。先生」
泉夏は焦ってしまう。
しかし彼の意志は揺るがない。
「俺は、泉夏より大切なものなんてない。泉夏が全てだ。そんな大切なひとを哀しませたままでなんかいられない。いつでも幸せで、いつだって笑っていて欲しい。その為なら恥のひとつやふたつ掻くぐらい、なんでもない。…そもそも、泉夏を抱き締める事が恥ずかしい事だなんて思わないし」
僅かの躊躇。
少しの羞恥。
そのどちらも微塵も感じられない台詞を投げられる。
強ち冗談でもなさそうなそれに、泉夏は小刻みに頭《かぶり》を振る。
抱き締めてくれるならいつだって、最高に嬉しい。
でも、幸いな事に?通行人はほとんどいなかった、昨日の路地裏とはわけが違う。
「駅前の、こんな人がいっぱいの大通りでなんか無理だよ」
流石に恥じらいが勝る。
泉夏は諭すように告げたのだが、彼によってそれはあっさり却下される。
「俺は別に構わない」
「わ、私は構うよ。先生」
泉夏は焦ってしまう。
しかし彼の意志は揺るがない。
「俺は、泉夏より大切なものなんてない。泉夏が全てだ。そんな大切なひとを哀しませたままでなんかいられない。いつでも幸せで、いつだって笑っていて欲しい。その為なら恥のひとつやふたつ掻くぐらい、なんでもない。…そもそも、泉夏を抱き締める事が恥ずかしい事だなんて思わないし」
僅かの躊躇。
少しの羞恥。
そのどちらも微塵も感じられない台詞を投げられる。

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