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桜の季節が巡っても~追憶~
第52章 誕生日の贈り物1(再編済)
美術館からの帰り道。
観賞した展示物の感想を言い合いながら、大通りを並んで歩く。
「とっても綺麗だったね、先生」
「庭園に飾られてたガラスのオブジェは圧巻だった」
「うん。ずっと見てたいくらい素敵だった。風にそよいで、太陽の光を浴びてきらきら輝いて。それとね、館内に入ってすぐの大きなシャンデリアも」
「あれも暫く見惚れてしまって、ふたりとも次になかなか進めなかった」
思い出したように頬を緩める秀王の横顔につられ、泉夏も笑う。
「素敵なカフェも併設されてて、美味しいケーキも食べられちゃったし。大満足」
「デザートは別腹ってよく言うけど、泉夏を見てるとその通りだなって思うよ」
揶揄されて、泉夏の顔が火照る。
確かに今日は、手作りケーキにジェラートもトッピングしてしまった。
無論、残さず全て、胃袋に収めてきた。
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