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桜の季節が巡っても~追憶~
第52章 誕生日の贈り物1(再編済)
「何度も言うけれど、もので釣ろうだなんて決して思っていない。…けど、俺を彼氏だと認めてくれているのなら、今日だけは何かをあげたい。この世で一番大好きな彼女に、何かを贈ってあげたいんだ。いつもは全くだけど…今日だけでいい、泉夏にとって少しは格好いい彼氏でいさせて?」
秀王は弱々しく笑う。
「俺が贈った何かで、泉夏が喜んでくれるのを楽しみに帰って来た。喜んでくれるであろう泉夏を勝手に想像して、帰って来てしまった」
-だから。
祈るようなその双眸に、泉夏は遂に負かされた。
激しく感動する心を宥めながら、必死に考える。
『二番目に欲しいもの』-突然言われても。
元々、そんなに物欲がある方ではないと思う。
実際に買ってもらおうとは思っていなかったから、そこまで真剣に悩んでいなかったりもした。
嬉しいはずなのに、ちょっと焦り出し。
泉夏は助けを求めるように、視線を街中に彷徨わせる。
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