この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
桜の季節が巡っても~追憶~
第53章 誕生日の贈り物2(再編済)
『先生っ。私、これがいい!』
店内の雰囲気には似つかわしくない大声を出し、一番近くのケースを指差す。
『どれ?』
隣りに戻って来た秀王が、ショーケースを覗き込む。
ずんずん奥に進んでゆく彼を制止したくて、とりあえず引き止めたに過ぎなかった。
泉夏は慌てふためき、ケースの中に目を凝らす。
『えっと…えと…あっ!』
偶然なのか、はたまた必然だったのか。
手元のすぐ側に、緑色に光る指輪を発見する。
ペリドット-八月の誕生石。
『かわい…』
泉夏は感嘆した。
身を乗り出すように見入る泉夏の横顔に、秀王は目を細めた。
『もっとよく見えるように、ケースから出してもらおうか?』
横から促すように言われ、思わず頷きそうになる。
『うん…あ!やっぱ、いいっ。これじゃないのにするっ』
泉夏は大きく頭《かぶり》を振る。
入店した時からさり気なく側に控えていた店員に、声を掛けようとしていた秀王は首を捻る。
気になっていたように見えたのは-勘違いだった?
不思議そうな彼の両眼に気付いた泉夏は、なんと誤魔化して良いか分からず話が上手く続かない。
店内の雰囲気には似つかわしくない大声を出し、一番近くのケースを指差す。
『どれ?』
隣りに戻って来た秀王が、ショーケースを覗き込む。
ずんずん奥に進んでゆく彼を制止したくて、とりあえず引き止めたに過ぎなかった。
泉夏は慌てふためき、ケースの中に目を凝らす。
『えっと…えと…あっ!』
偶然なのか、はたまた必然だったのか。
手元のすぐ側に、緑色に光る指輪を発見する。
ペリドット-八月の誕生石。
『かわい…』
泉夏は感嘆した。
身を乗り出すように見入る泉夏の横顔に、秀王は目を細めた。
『もっとよく見えるように、ケースから出してもらおうか?』
横から促すように言われ、思わず頷きそうになる。
『うん…あ!やっぱ、いいっ。これじゃないのにするっ』
泉夏は大きく頭《かぶり》を振る。
入店した時からさり気なく側に控えていた店員に、声を掛けようとしていた秀王は首を捻る。
気になっていたように見えたのは-勘違いだった?
不思議そうな彼の両眼に気付いた泉夏は、なんと誤魔化して良いか分からず話が上手く続かない。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


