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桜の季節が巡っても~追憶~
第53章 誕生日の贈り物2(再編済)
けれど彼にはお見通しのようで-恥ずかし過ぎた。
こんなにも値の張るものを平気で欲しがる女だと、思われてしまった。
俯いてしまった泉夏の耳に、若い女性の声が届く。
面《おもて》を上げれば、笑顔の女性店員と目が合った。
ショーケースの上には、ジュエリートレイが置かれてる。
そしてトレイの中には-たった今可愛いと思っていた、ペリドットの指輪。
彼を見れば、微笑んでいる。
自分の愚かさを猛省している間《ま》に彼が店員を呼び、ケースの中から出してもらっていたのだ。
本来なら買ってもらう側が、もっと気遣わないといけないはずだった。
なのに、逆に彼に気を遣ってもらっている現実。
自らの情けなさに拍車がかかる。
『返品も交換もなしだよ、泉夏』
落ち込む泉夏に向けて、秀王はからかうように笑った。
試しに嵌めさせてもらった指輪は、ちょうどぴったりのサイズだった。
買ってもらったとして、万一調整が必要ならその日の受け取りは難しかっただろう。
こんなにも値の張るものを平気で欲しがる女だと、思われてしまった。
俯いてしまった泉夏の耳に、若い女性の声が届く。
面《おもて》を上げれば、笑顔の女性店員と目が合った。
ショーケースの上には、ジュエリートレイが置かれてる。
そしてトレイの中には-たった今可愛いと思っていた、ペリドットの指輪。
彼を見れば、微笑んでいる。
自分の愚かさを猛省している間《ま》に彼が店員を呼び、ケースの中から出してもらっていたのだ。
本来なら買ってもらう側が、もっと気遣わないといけないはずだった。
なのに、逆に彼に気を遣ってもらっている現実。
自らの情けなさに拍車がかかる。
『返品も交換もなしだよ、泉夏』
落ち込む泉夏に向けて、秀王はからかうように笑った。
試しに嵌めさせてもらった指輪は、ちょうどぴったりのサイズだった。
買ってもらったとして、万一調整が必要ならその日の受け取りは難しかっただろう。

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