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桜の季節が巡っても~追憶~
第54章 出発前の甘い夜1(再編済)
「…すき」
それはあまりに小さく。
否、初めは快楽を訴える声かとも思った。
でも念の為と耳をそばだてれば-今度は、はっきりと聞こえた。
「すき…せんせ…」
快感に身を震わせ-それでもこちらをしっかりと見据え、はっきりと呟かれた。
甘美な愛の言葉。
恋い慕う瞳。
彼女に囚われ。
彼女に心奪われ。
欲望の赴くまま彼女を攻め立てていた事も、一瞬で忘れる。
「さっきは先生に、好きって伝えたかったの」
乱れた呼吸を整えながら、泉夏は囁く。
「でも。先生に間近で見詰められて…恥ずかしくって結局言えなかった」
薄っすらと頬を染めるその姿は、本当になんて可愛いのだろう。
好きで。
好きで堪らないのは、自分の方だ。
なのにまたこんなに嬉しい事を口にして。
ほら。
もっと好きになってしまった-。
強ち冗談でもなく、折れてしまいやしないかと、どきどきしながら抱《いだ》く細い身体。
壊してしまわないように、いつも注意して触れるのだけれど-今ばかりは思い切り抱き寄せてしまった。
それはあまりに小さく。
否、初めは快楽を訴える声かとも思った。
でも念の為と耳をそばだてれば-今度は、はっきりと聞こえた。
「すき…せんせ…」
快感に身を震わせ-それでもこちらをしっかりと見据え、はっきりと呟かれた。
甘美な愛の言葉。
恋い慕う瞳。
彼女に囚われ。
彼女に心奪われ。
欲望の赴くまま彼女を攻め立てていた事も、一瞬で忘れる。
「さっきは先生に、好きって伝えたかったの」
乱れた呼吸を整えながら、泉夏は囁く。
「でも。先生に間近で見詰められて…恥ずかしくって結局言えなかった」
薄っすらと頬を染めるその姿は、本当になんて可愛いのだろう。
好きで。
好きで堪らないのは、自分の方だ。
なのにまたこんなに嬉しい事を口にして。
ほら。
もっと好きになってしまった-。
強ち冗談でもなく、折れてしまいやしないかと、どきどきしながら抱《いだ》く細い身体。
壊してしまわないように、いつも注意して触れるのだけれど-今ばかりは思い切り抱き寄せてしまった。

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