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桜の季節が巡っても~追憶~
第55章 出発前の甘い夜2(再編中)
「明日からまた暫く逢えない事を考えたら、『先生』のままでいる事がなんだかいきなり、淋しくなくなってしまった。せめて今夜だけでも…だったら、どんなにいいだろうなって」
ーほんと、大した事じゃないんだけど。
恥らうように視線を逸らした秀王の横顔に、勇気を出して泉夏は尋ねた。
「…私が今夜、ずっと呼んだら」
-嬉しい?
固唾を呑んで泉夏が見守れば一瞬の間を置き、彼は頷いた。
「…うん」
心底は嬉しそうに双眸が細められ、泉夏は焦ってしまう。
「そ、んなのっ」
あまりにも眩し過ぎる笑顔に、自分の事を棚に上げ、責めるような口調になってしまう。
「言ってくれれば良かったのに。そしたら、私-」
-もうちょっと気を付けられたのに。
久し振りの再会から実はずっと、そう思っていたのだろうか-罪悪感が芽生えてゆく。
遠慮なく言ってくれさえすれば、もっと沢山呼べたと思うのに。
そうしたらもっといっぱい、この大好きな顔を見られたのに。
気分が盛り下がってゆく泉夏の様子に、秀王は苦笑いした。
ーほんと、大した事じゃないんだけど。
恥らうように視線を逸らした秀王の横顔に、勇気を出して泉夏は尋ねた。
「…私が今夜、ずっと呼んだら」
-嬉しい?
固唾を呑んで泉夏が見守れば一瞬の間を置き、彼は頷いた。
「…うん」
心底は嬉しそうに双眸が細められ、泉夏は焦ってしまう。
「そ、んなのっ」
あまりにも眩し過ぎる笑顔に、自分の事を棚に上げ、責めるような口調になってしまう。
「言ってくれれば良かったのに。そしたら、私-」
-もうちょっと気を付けられたのに。
久し振りの再会から実はずっと、そう思っていたのだろうか-罪悪感が芽生えてゆく。
遠慮なく言ってくれさえすれば、もっと沢山呼べたと思うのに。
そうしたらもっといっぱい、この大好きな顔を見られたのに。
気分が盛り下がってゆく泉夏の様子に、秀王は苦笑いした。

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