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桜の季節が巡っても~追憶~
第55章 出発前の甘い夜2(再編中)
「…だからだよ」
泉夏は赤面しつつ、声を発した。
「先生は私を大好きだから。だから…欲しいんだよ。全部…いつでも欲しくなるんだよ。それはちっともおかしくなんかない。普通の感情だよ。好きなひとの全てを、自分のものにしたい。独占したい。好きになればなるほど、もっとって我儘になると思う」
泉夏は逸らしていた瞳を、彼に戻した。
「だって私がそうだから。私が先生の事、そう思っているから。だからよく分かる」
気恥ずかしさにはにかみ、そして勇気を出して、訊く。
「先生は私以外と…その、こういう事したいと思わないよね?私とだけだよね?」
『こういう事』-もしも突っ込まれたらどうしようと思っていたが、それはなかった。
「そんなの-」
-決まってる。
即答され。
すぐに続けて何かを言いかけた彼を、泉夏は制した。
「うん。この間も言ってくれたし、ちゃんと分かってる。ただの確認」
その返事に改めて安堵し、泉夏は自分の思いを語る。
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