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桜の季節が巡っても~追憶~
第55章 出発前の甘い夜2(再編中)
絶対に離したらだめ。
絶対に離さないで。
『さよなら』のぎりぎりまで、こうしていつまでも繋がっていて。
下半身に与えられる動きに操られながらも、泉夏は両脚を彼の背に絡めた。
「しゅう…もっと、もっと、して…っ」
途切れ途切れの舌足らずな懇願に、心の中は嵐のごとく掻き乱される。
優しくなんかもう出来ず、こんなにまで力強く律動を加えているのに。
『やめて』と懇願するどころか-また『もっと』?
彼女はどこまで自分を、引き摺りこもうとしているのだろう。
とっくに愛欲の海に呑まれ、溺れてる-。
ベッドは軋み。
滴る汗は組み敷く彼女の円やかな膨らみを濡らす。
獣の交わりのごとく、互いの肉がぶつかり合い。
声が掠れ。
声が嗄れるほどに攻め立てられる。
だめ-思った瞬間。
意識が白く、四方に弾ける。
泉夏の身体は数度激しく揺すぶられ。
体内の最も奥を彼の猛りが貫いたまま、停止した。
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