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桜の季節が巡っても~追憶~
第56章 ふたりとも好き1(再編済)
何をしていても、意識はすぐに右の薬指にいってしまう。
緑色に輝く指輪をじっと見れば、知らず顔が綻んでしまうのは仕方なかった。
やっと両想いになれて。
ようやく彼氏と彼女の関係になれて。
初めてのもらったプレゼントだった。
ひとめ見てその可愛いデザインに心奪われてたのは、紛れもない事実。
だけど大学生の自分にとっては、目を見張るほどの金額だった。
なのに躊躇するどころかそれは嬉しそうに、少しの迷いなく自分にと買ってくれた。
申し訳なさに混在する、隠し切れない嬉しさ-会計が済むまで、どんな顔をしていればいいのか分からなかった。
ちょっと離れた場所で俯き加減に待っていれば、目の前に小さな白い紙袋を差し出された。
慌てて顔を上げれば、いつもの大好きな笑顔がそこにはあった。
赤いリボンで綺麗にラッピングされた-誕生日にはまだ少し早い、お祝いの贈り物。
感激して泣かずにはいられなかったけど、その場はどうにか我慢した。
その包みを解《と》き、優しく右手の薬指に嵌めてくれたのは、その日の夜。
ほんの昨夜の出来事。
その時の感動が、まざまざと思い出される。
緑色に輝く指輪をじっと見れば、知らず顔が綻んでしまうのは仕方なかった。
やっと両想いになれて。
ようやく彼氏と彼女の関係になれて。
初めてのもらったプレゼントだった。
ひとめ見てその可愛いデザインに心奪われてたのは、紛れもない事実。
だけど大学生の自分にとっては、目を見張るほどの金額だった。
なのに躊躇するどころかそれは嬉しそうに、少しの迷いなく自分にと買ってくれた。
申し訳なさに混在する、隠し切れない嬉しさ-会計が済むまで、どんな顔をしていればいいのか分からなかった。
ちょっと離れた場所で俯き加減に待っていれば、目の前に小さな白い紙袋を差し出された。
慌てて顔を上げれば、いつもの大好きな笑顔がそこにはあった。
赤いリボンで綺麗にラッピングされた-誕生日にはまだ少し早い、お祝いの贈り物。
感激して泣かずにはいられなかったけど、その場はどうにか我慢した。
その包みを解《と》き、優しく右手の薬指に嵌めてくれたのは、その日の夜。
ほんの昨夜の出来事。
その時の感動が、まざまざと思い出される。

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