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桜の季節が巡っても~追憶~
第56章 ふたりとも好き1(再編済)
これからは毎日、肌身離さず身につける-彼の代わりだと思って。
ペリドットの宝石をそっと、指で撫でる。
ほんの数時間前までふたりでいた。
許される時間の限界まで一緒にいて、駅でお別れしてきた。
一晩中愛された記憶が甦る。
全身を余す事なく這った唇の感触。
散ばった無数の口付けの跡。
かっと、身体が熱くなる。
次に逢うまでの分、愛してくれた。
次に逢うまでの分、いっぱい愛してもらった。
「なにひとりでにやにやしてんのよ~!?」
口角が上がりかけた時。
突如、背中を容赦ない力で叩かれた。
「自分の指見ては、さっきからずっとひとりで笑ってさあ」
-気色悪いったら、ありゃしない。
料理の載ったトレイを手にした麻衣が、呆れ顔で隣りに腰を下ろした。
「に、にやにやって…!」
いつから見られてたんだろうか-全く気付かなかった。
泉夏の両頬が、一瞬で羞恥に染まった。
ペリドットの宝石をそっと、指で撫でる。
ほんの数時間前までふたりでいた。
許される時間の限界まで一緒にいて、駅でお別れしてきた。
一晩中愛された記憶が甦る。
全身を余す事なく這った唇の感触。
散ばった無数の口付けの跡。
かっと、身体が熱くなる。
次に逢うまでの分、愛してくれた。
次に逢うまでの分、いっぱい愛してもらった。
「なにひとりでにやにやしてんのよ~!?」
口角が上がりかけた時。
突如、背中を容赦ない力で叩かれた。
「自分の指見ては、さっきからずっとひとりで笑ってさあ」
-気色悪いったら、ありゃしない。
料理の載ったトレイを手にした麻衣が、呆れ顔で隣りに腰を下ろした。
「に、にやにやって…!」
いつから見られてたんだろうか-全く気付かなかった。
泉夏の両頬が、一瞬で羞恥に染まった。

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