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桜の季節が巡っても~追憶~
第8章 濃蜜な再会4
「この世で一番の愚問だよ、泉夏」
「…」
「好きなんて簡単な言葉じゃ全然足りない。足りないけど、他になんて言ったらいいのかも分からない。だから、言うけれど-」
彼女の細い身体を抱き寄せ、秀王は告げた。
「好きだよ、泉夏。好きで好きで、堪らない。大好きだよ、泉夏。大好きで大好きで、堪らない。この気持ちを、どうやって伝えたらいいのか。どうやって愛したらいいのか。こういう事に関しては特に不器用だから、きっと、全然、上手く泉夏には伝えられていないのがもどかしいけれど」
自嘲気味に呟く声が、耳元でする。
「こうやって泉夏を抱き締める事ぐらいしか、いつも出来ないけれど。こんな俺で申し訳ないけれど。でも、泉夏を好きな気持ちだけは、誰にも負けない。負けてない自信がある。それだけは本当だから、信じて欲しい」
切々と訴えられ、泉夏のまなじりに、涙が滲む。
私は、こんなにも、大事にされている-…。
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