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桜の季節が巡っても~追憶~
第57章 ふたりとも好き2(再編済)
「この涙はやっぱ『龍がかわいそう』ってやつ?」
返事の代わりに、泉夏は何度も頭《かぶり》を振る。
「じゃあなんでそんなに号泣されなきゃなんないの、俺」
真顔で問い詰められ、泉夏の泣き声が一瞬止む。
涙で濡れた泉夏の瞳と、彼女の答えを待つ龍貴の双眸が繋がった。
「これは…この涙は」
込み上げるものを抑え切れない。
泉夏は絞り出した。
「龍が大好きだって以外ないじゃないの…!」
心の底からの泉夏の叫びに、龍貴は瞬間釘付けとなる。
「だいすきだよ、りゅう…っ」
ぼろぼろ涙を零す泉夏に、龍貴の表情は驚きから柔らかく変化した。
「大泣きしながら言う言葉じゃないだろ。嬉しさも激減なんだけど」
「龍が悪い。龍がいつも私を…っ」
「号泣するほどって、俺をどんだけ好きなんだよお前は?」
苦笑する龍貴にお構いなしに、泉夏は言い切った。
「とっても大好きに決まってる」
「ふうん?先生よりも?」
意地の悪い龍貴の揶揄にも、泉夏は怯まなかった。
返事の代わりに、泉夏は何度も頭《かぶり》を振る。
「じゃあなんでそんなに号泣されなきゃなんないの、俺」
真顔で問い詰められ、泉夏の泣き声が一瞬止む。
涙で濡れた泉夏の瞳と、彼女の答えを待つ龍貴の双眸が繋がった。
「これは…この涙は」
込み上げるものを抑え切れない。
泉夏は絞り出した。
「龍が大好きだって以外ないじゃないの…!」
心の底からの泉夏の叫びに、龍貴は瞬間釘付けとなる。
「だいすきだよ、りゅう…っ」
ぼろぼろ涙を零す泉夏に、龍貴の表情は驚きから柔らかく変化した。
「大泣きしながら言う言葉じゃないだろ。嬉しさも激減なんだけど」
「龍が悪い。龍がいつも私を…っ」
「号泣するほどって、俺をどんだけ好きなんだよお前は?」
苦笑する龍貴にお構いなしに、泉夏は言い切った。
「とっても大好きに決まってる」
「ふうん?先生よりも?」
意地の悪い龍貴の揶揄にも、泉夏は怯まなかった。

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