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桜の季節が巡っても~追憶~
第57章 ふたりとも好き2(再編済)
「車に乗せたまま、どこか良からぬ場所に連れ込まれたら?そんな時間も勿体ないって、ここで押し倒されでもしたら?」
-簡単に俺のものに出来るだろ。
天気の話でもするごとくさらりと言われ、危うく納得しかけ-泉夏は寸での事で思い止まる。
「こんなコンビニの駐車場で、龍がそんなのするわけ…!」
一蹴したかったのに-思い出してしまう。
固まってしまった泉夏に、龍貴は微かに笑った。
「ほら。『龍だって完全に信用出来ない』」
「そ…んなのっ」
「『いつ裏切られるか分からないから、注意するに越した事はない』…教えてやったろ?これももう忘れたか?」
「…忘れてなんか」
浴びせられる忠告に、泉夏は呻くように呟く。
「まあ俺は基本は『いいひと』だからほぼ無害だけど?他の奴の車には誘われたって簡単に乗るなよ」
「…乗らない。誘われないもん」
「ならいいけど」
-先生泣かすなよ。
付け足され。
泉夏は苛立ちを我慢出来ずに声に表した。
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