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桜の季節が巡っても~追憶~
第58章 ふたりとも好き3(再編済)
全員が遠巻きに眺めている事を知ってか知らずか、喉仏を隆起させ、龍貴はジョッキのビールを煽るように一気に飲み干した。
その見事なまでの飲みっぷりに、またしても皆で釘付けとなる。
空のジョッキを音を立ててテーブルに置いた龍貴は、口元を拭った。
「この為に仕事してるようなもんだよなあ」
独り言のようなそれに、全員が息を潜めて彼の次の言葉を待つ。
「おかわり」
-どんどん持って来い。
龍貴は不敵に笑った。
誰に対して発せられたものではなかったが-だからこそその場にいた者が次々に、やれメニューだ、呼び鈴を押すわでざわめき出す。
ご丁寧に目の前でメニューを開いてみせる男子学生を、龍貴は片手で素気《すげ》なくあしらう。
「ビールと日本酒以外は飲まない。とりあえず暫くはビールでいい」
「何か食べたい物ありますか?」
「テーブルにあるもの適当にもらうからいらない。それより酒」
「ベル鳴らしました」
「サンキュー」
「料理、何か取りましょうか?」
「もうサラダとお刺身と唐揚げは取ってるしー!ってか、龍貴さんの分は私がやるから!」
『その為』に女子の出席を限定したのに、まさかの男子に役目を奪われそうになり、麻衣が余計な事をするなとばかりに騒ぎ立てた。
その見事なまでの飲みっぷりに、またしても皆で釘付けとなる。
空のジョッキを音を立ててテーブルに置いた龍貴は、口元を拭った。
「この為に仕事してるようなもんだよなあ」
独り言のようなそれに、全員が息を潜めて彼の次の言葉を待つ。
「おかわり」
-どんどん持って来い。
龍貴は不敵に笑った。
誰に対して発せられたものではなかったが-だからこそその場にいた者が次々に、やれメニューだ、呼び鈴を押すわでざわめき出す。
ご丁寧に目の前でメニューを開いてみせる男子学生を、龍貴は片手で素気《すげ》なくあしらう。
「ビールと日本酒以外は飲まない。とりあえず暫くはビールでいい」
「何か食べたい物ありますか?」
「テーブルにあるもの適当にもらうからいらない。それより酒」
「ベル鳴らしました」
「サンキュー」
「料理、何か取りましょうか?」
「もうサラダとお刺身と唐揚げは取ってるしー!ってか、龍貴さんの分は私がやるから!」
『その為』に女子の出席を限定したのに、まさかの男子に役目を奪われそうになり、麻衣が余計な事をするなとばかりに騒ぎ立てた。

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