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桜の季節が巡っても~追憶~
第58章 ふたりとも好き3(再編済)
友達のひとりから、恋愛の対象としていつの間にか好きなっていた。
少しずつふたりで色んな場所に出掛けられるようになって、そして映画館で-。
焦りからの行為だったけど、受け入れてもらえた-そう思った。
これを切っ掛けに、いい方向にふたりの関係が変わるって。
けれど実際は彼女には他に好きなひとがいて、そのひとと結ばれてしまった。
『ごめんなさい』と頭を下げられ、ショックだった。
引き止めたくなかったのかと言われたら-それは嘘になる。
でも未練たらしくするのも嫌だったから『分かった』と受け入れた。
それからも大学で顔を合わせれば普通に接し、会話もしてきたけれど-自分の中での整理はまだきちんとついていなかった。
必要以上に接触して、どうにか忘れようとしている想いを再燃させるのだけは避けたかった。
それ故、仲間同士の遊びや飲みの集まりには理由を付けて、参加してこなかったのだけど。
数か月が経ち、そろそろ大丈夫かもしれないと考えるようになった。
久し振りに彼にも会えると知り、今回は顔を出してみようと決めたのだ。
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