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桜の季節が巡っても~追憶~
第58章 ふたりとも好き3(再編済)
「や…そりゃ、お兄さんになら喜んであげたいですけど。でも、毎年沢山もらうみたいだし」
嬉しさにもじもじしながらも、麻衣は迷う素振りを見せる。
「それにお兄さん、甘いもの苦手って。泉夏の話だと食べないで、皆みんなに配ってしまうみたいだし」
ひとくちも食べてくれないのが最初から確定しているのなら、躊躇してしまうのは当然だった。
気合を入れて贈る意味などまるでなく、それは淋しくもなる。
逡巡する麻衣を、龍貴はそれとなく覗き込んだ。
「いっぱいもらっといて一個も食べないなんて失礼な真似、流石の俺でもしないよ?甘さ控えめのなら美味しくいただいてるし?」
「…ほんとに?」
まだ半信半疑の麻衣に、龍貴は頷く。
「もしもくれるなら、来年は麻衣ちゃんの一個を食べたいなあって思ってたんだけどなあ」
努めて自然な龍貴のそれに、麻衣の頬はたちまち紅潮してゆく。
「期待しててもいい?」
そんな彼女の変化を逃す事なく、龍貴は笑って念を押した。
「約束だよ、麻衣ちゃん」
嬉しさにもじもじしながらも、麻衣は迷う素振りを見せる。
「それにお兄さん、甘いもの苦手って。泉夏の話だと食べないで、皆みんなに配ってしまうみたいだし」
ひとくちも食べてくれないのが最初から確定しているのなら、躊躇してしまうのは当然だった。
気合を入れて贈る意味などまるでなく、それは淋しくもなる。
逡巡する麻衣を、龍貴はそれとなく覗き込んだ。
「いっぱいもらっといて一個も食べないなんて失礼な真似、流石の俺でもしないよ?甘さ控えめのなら美味しくいただいてるし?」
「…ほんとに?」
まだ半信半疑の麻衣に、龍貴は頷く。
「もしもくれるなら、来年は麻衣ちゃんの一個を食べたいなあって思ってたんだけどなあ」
努めて自然な龍貴のそれに、麻衣の頬はたちまち紅潮してゆく。
「期待しててもいい?」
そんな彼女の変化を逃す事なく、龍貴は笑って念を押した。
「約束だよ、麻衣ちゃん」

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