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桜の季節が巡っても~追憶~
第10章 朝帰りの出来事1
夫を病気で早くに亡くし、母子家庭となった流川家の唯一の男子として、今まで息子がどれだけ自分を助けてきてくれたかしれない。
特に、年の離れた妹に対しては、兄としての立場にプラス、父親としての役目も担ってきたようなところがある。
だから、妹の乱れた生活?に口うるさくなってしまうのは、理解出来なくはない。
しかし。
その妹自身が先程語ったように、彼女も去年成人を迎えた訳で。
大人の仲間入りをしてる訳で。
行き先も告げずに、毎日泊まり歩いている訳でもなく。
友達との付き合いもあるだろうし、その辺はもうちょっと緩くなってもいいと思うのだが。
「泉夏、なんだその口の利き方は。お兄ちゃんはお前を心配して…!」
休日出勤の為に既にワイシャツ姿で朝食をとっていた涼は、しかし、もう食事どころじゃなくなっている。
泉夏は内心、やっぱりもう少し時間をずらして帰ってくれば良かった-思うが、こちらにも事情と言うものがある。
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