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桜の季節が巡っても~追憶~
第13章 デート前の波乱1
そして、彼女の顔にも。
さっき、それに気付いてしまった。
彼女に口付けた際、気付いてしまった。
彼女は教えてくれないけれど、そうせざるを得ない何かがあって、彼は彼女に触れた-きっと、抱き締めたはずだ。
だから身体に、髪に。
彼女を疑う必要などないから、その理由は訊かない-本音は知りたくて仕方ないけれど。
ただ。
顔は。
どんな状況で触れる必要があったのだろう。
どんな必要があったら頬にまで触れるのだろう。
一度気になりだしたら、気になって仕方がない。
平気なふりはする。
訊いていいのだろうか。
訊いたら答えてくれるのだろうか。
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