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桜の季節が巡っても~追憶~
第1章 先生には秘密1(第30章からお読み下さい)
デートに誘われた。
初めての-なんて、胸がどきどきするものではなく。
恋人同士の-なんて、ロマンティックなものでもないけれど。

映画が観たいと言ったのは、自分だった。
ずっと気になってた作品があったのだが、タイミングを逃していた。
そうこうする内に、公開日から結構な日にちが経ってしまっており、明日で上映が終了するらしい事を知った。
親友の麻衣(まい)を誘ったのだが、どうしても予定が合わず、DVDがレンタルされたら観ようかな-そう、一旦は諦めたのだが。
いや、やっぱり、観たい-そう、強く思い始め、だったら一人で行こうかなとリビングで考えていた矢先。
自宅のインターフォンが鳴った。
玄関のドアを開ければ、五軒隣りのご近所さんが立っていた。
手には-中身を確認するまでもない、白い箱を持って。
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