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桜の季節が巡っても~追憶~
第13章 デート前の波乱1
「…でも、腹が立ってるって」
だから、言わせて-そう、思っているのに。
そんな事に怒ってるんじゃない-秀王は笑った。
「龍貴の事はいつでも『龍』で。俺の事はいつまでも『先生』で。それでもいつかはいつでも呼んでくれるかもって、待ってるのに。そんな気も知らないで、俺の前で『龍』ばかり言われると、ほんの少しだけ怒りたくなる時はあるかもしれない。…まあ、これも腹が立つって言うよりは、結局ただの嫉妬か」
再度彼が笑った気配を、頭上で感じる。
泉夏は彼の優しさに、頬に更に赤みを差して、ぎゅっと抱き付いた。







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