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桜の季節が巡っても~追憶~
第14章 デート前の波乱2
遠慮がちに問われ、秀王は苦笑を継続した。
怒りと言うか-話そうとして、これも結局嫉妬だな、そう、気付かされる。
「匂いが-」
「匂い?」
「泉夏がここに帰って来た時から、感じてた。…龍貴の匂いを、泉夏が纏ってた」
泉夏の鼓動が跳ね上がる。
躊躇いがちに、彼の顔を確認する。
すぐ近くで、いつものように、微笑まれる。
泉夏は、なんて言ったらいいのか分からない-最初から、知られてた。
「…煙草?」
少し怯えながら尋ねれば、秀王は小さく笑う。
「香水?」
彼の答えに、増々泉夏の胸が激しく動く。
初めから全部、知ってた-。
俯いてしまった泉夏の腰を抱(いだ)き、秀王は自らにより彼女の身体を寄せた。
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