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桜の季節が巡っても~追憶~
第14章 デート前の波乱2
言われるまでは黙っておこうと。
こちらからは触れないでおこうと。
今にして思えば、やはり、ずるい考えだったけれども。
言えなかったのは、他にも理由がある。
私は、彼が好きで。
先生に対するそれとは同じではないけれど、大好きで。
少なからず、そういう想いを携えている故の、一種の罪悪感もあった。
何もしてないし。
何をする気もないけれど。
でも。
抱き締められば嫌じゃなくて-寧ろ、胸がどきどきして。
それどころか、さっきは、もう必要がなくなってるのに、その手を離して欲しくない-なんて、確かに思っている自分がいて。
自分でもよく分からない気持ちを抱えていて。
だから、言えなかった。
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