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桜の季節が巡っても~追憶~
第15章 デート前の波乱3
様々な音が混じり合い、少し前までとは明らかに違う、部屋の空気。
色と、熱気と、彼女から溢れ出したそれの微かな、匂い-。
全てが複雑に絡み合い、全ての感覚を刺激する。
背を向ける彼女の恍惚とした表情は、残念ながら殆ど垣間見えないけれど。
レールが壊れてしまうのではないかと思う程に、吊られたカーテンを掴み、快楽に耐える背中に。
快感を増したいが為に、挿した指先の動きに合わせ腰を振って見せる、その後ろ姿に。
ほんの僅か触れて終わりにしようと思っていたのに。
終わって、出掛けようとしてたのに。
こんな乱れまくった肢体を見せつけられれば、もう、我慢は出来ない。
「も、だめ…だめ…そこは、それ…ああっ…」
限界なのか。
果てがないのか。
どちらともとれる甘い啼き声は、増々彼の情欲をそそる。
彼を静められるのは、彼女しかいなかった。
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