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桜の季節が巡っても~追憶~
第15章 デート前の波乱3
悔しくて、切なくて、半分本気で叫んでやる。
いつでも自らの身体を好きなようにしてしまう背面の彼が、微かに笑った気配がした。
「泉夏を泣かすような事を、知らない間(あいだ)にしてしまっていた?」
耳朶に温かな息がかかる。
「…してる。さっきから、ずっと、してる…!」
窓枠につく手だけで、一生懸命耐えているのに。
立ったままで、受け入れているのに。
本当は、出来る事なら、ベッドの上がいいのに。
そうしたら、幾らかは楽なのに。
なのに。
そんな気持ちも知らないで。
でも、この身体だけは、自由に弄ぶだなんて。
「止めないなら、泣くから。本気なんだから…っ」
その敏感になった突起から指が離れた。
突如、言いようのない苦しさから放たれ、泉夏は息を吐(つ)く。
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