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桜の季節が巡っても~追憶~
第15章 デート前の波乱3
仕向けたくせに、数秒経たぬ内に、降伏せざるを得なかった。
崩れ落ちそうなところを、彼に腰を支えられる。
優しく、背を窓につけられた。
いつもと同じ。
いつもと変わらぬ涼しげで、整った顔で、微笑まれる。
「大丈夫?」
顔を寄せられて、囁かれる。
泉夏は羞恥に頬を真っ赤に染める。
ほぼ恥ずかしさを隠すように。
八つ当たりのように。
抗議の声を上げる。
「だ、大丈夫って。大丈夫って。大丈夫な訳ないじゃない…!」
泉夏が叫ぶと、秀王は重ねて笑い、彼女の唇に自分のそれを微かに触れさせた。
「大丈夫じゃなかったんだ?」
「大丈夫じゃない!もう、さっきからずうっと、全然平気じゃない!」
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