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桜の季節が巡っても~追憶~
第16章 三年目のデート1
目が合った秀王は、彼女に微笑んだ。
「行って欲しくない。…そう、思っていた」
「…!」
「泉夏は俺だけの泉夏だから。だから、他の誰とだって行って欲しくない。そう思う気持ちは、確かにある」
そこまで言い、再び、目線を前方に戻された。
いつもあまり感情豊かとは言い難い彼の横顔が、微かに恥ずかしさに染まっているようにも見えた。
言いたい事があるのなら、言って欲しい。
過去はいらない。
今が幸せだから、私はもうなんとも思っていない。
負い目なんか、全く感じる必要なんてないから。
だから、本心を教えて-確かにそう、思っていたけれど。
でも。
『行って欲しくない』
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