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桜の季節が巡っても~追憶~
第16章 三年目のデート1
多分自分が彼を傷付けている側なのに、何故か哀しくなる。
二カ月振り以上にやっと逢えて。
今日はふたりで楽しく過ごすはずだった。
今朝はあんなに心躍っていたのに。
時間ばかりがどんどん過ぎて、そんなつもりは絶対ないのに、嫌な思いばかりを。
彼が私に何も言えないのを知っていて、そんな事を?
まさか。
そんな事、思ってるはずがない。
「…なんの迷いもなく、行って来ていいって思っていたのか。それとも、行って欲しくないって思っていたのか。正直に答えていいの?」
俯いてしまった泉夏の耳に、秀王の声が届いた。
泉夏は無言で、小さく、頷く-怖いけれど。
それを受け、繋いでいた手を、握り直された。
そして彼は、呟いた-思ってた、と。
泉夏は思わず、縋るように、隣りの彼を見た。
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