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桜の季節が巡っても~追憶~
第4章 先生には秘密4
それに加わる、香水の香り。
狭い密室にふたつの混じった、馴染みの、彼の、匂い。
自分だけを見詰める、視線。
匂い、目線、深い夜の帳。
いとも簡単に彼に酔わされ、惑わされる。
本当に。
つくづく、彼は極上に、格好いい。
それは紛れもない、揺るぎようのない、事実。
それは先生がいてもいなくても関係ない。
素敵なものは素敵-彼には、それしか言葉がない。
先生を選んだとしても。
先生を選んだ今でも。
心奪われるものは心奪われる。
彼に平気なひとなんていない。
だからどうしようもない。
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