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桜の季節が巡っても~追憶~
第17章 三年目のデート2
ふたりは引き寄せられるように、唇を重ねた。
一番後方の席だったし。
スクリーンには人がそれなりに入っていて、ふたりの座席から何個か空けても観客が座っていたけれど。
目の前の予告の上映に夢中で、きっと気付かれてない-思う事にして。
万一目撃しても、遠恋中だから大目にみて-願いつつ。
割りとすぐに離れた唇だったが、一度きりでは満足出来ず、再度どちらからともなく、触れ合った。
口付けた後(のち)。
泉夏は予告が大音量で流れる中、秀王の耳元に声を届けた。
-午前中の色々は、ちっとも嫌じゃなかった、と…。
辺りは薄暗いし、恥ずかしさも多少は隠せるかな-思わず、本音を漏らしてしまった。
実際は。
伝えた瞬間から、猛烈に羞恥が襲ってきてしまったけれど。
一度口にしてしまったものは、もう、取り消せない。
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