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桜の季節が巡っても~追憶~
第22章 三年目のデート5
その健気な姿に、激しく心が打たれる。
必死に涙を耐えるその姿に、激しく心が揺さぶられる。
見ているこちらも、激しく慟哭してしまいそうになる。
「…やっぱり、どうしても今、泉夏を抱き締めたい」
秀王は、呟く。
無理だった。
不可能だった。
どうして、こんな自分に。
どうして、こんな自分を。
ここがどこだろうと、構わない。
ここで誰に見られようが、構わない。
愛おしくて愛おしくて堪らないこのひとを、今すぐ腕に抱きたい。
その、狂おしいまでの、衝動-。
ずっと、繋いでいてくれた手が、静かに離された。
代わりのように、両腕にかかる、彼の手。
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