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桜の季節が巡っても~追憶~
第22章 三年目のデート5
泉夏は、驚いて彼を見上げた。
「…だ、だめっ」
後ずさる。
どうして?-真摯に問われ、弾かれたように、泉夏は叫んでしまう。
「どうしてって…恥ずかしいからに決まってる。だから私は大丈夫。先生も落ち着いて-」
「泉夏の事では冷静でいられなくなる。泉夏が、冷静でいられなくさせる」
「…私のせい?」
そうだな-泉夏が恐々尋ねれば、秀王は即答して頷いた。
「こんなに健気で、こんなにいじらしくて、こんなに愛しい彼女は、この広い世界中探したって他にいない。可愛くって、可愛くって、堪らない」
彼の告白に、泉夏の瞳孔が、これ以上ないくらい開かれる。
「そんな彼女を前にして、冷静でいられる方法があるのなら、教えて欲しい。俺は、勉強不足で分からない。俺の人生に先生に訊きたい。…泉夏、俺はどうしたらいい?」
冗談ではない。
偽りでもない。
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