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桜の季節が巡っても~追憶~
第24章 誕生日の贈り物2
左手の薬指に嵌めようとして、すぐに慌てて思い留まった。
こんな事慣れてないから、ごめん-申し訳なさそうに。
恥ずかしそうに、そう言って。
「こういう場合って、どの指に嵌めてあげたらいいのかな?」
無知な自分を恥じ入るかのように、遠慮がちに、そう問われ。
まさか、その指で良かったのに-とは、流石に言えなかった。
「あ、じゃあ、右手の薬指に…お願いします」
泉夏もまた躊躇いがちにそう告げれば、それは嬉しそうに頷き、秀王は笑った。
彼女の右手を取り、その薬指に、緑色の石が嵌め込まれた指輪をそっと、差した。
その一連の動作を、瞬きする事なく、逃す事なく、凝視していた泉夏。
無事、自分の右手に収まったゴールドリング-胸の奥底から熱いものが込み上げてきて、泉夏は目線を彼に向けた。
目が合うと、この上なく幸せそうに、微笑まれる。
潤み出す瞳。
震える、唇。
こんな事慣れてないから、ごめん-申し訳なさそうに。
恥ずかしそうに、そう言って。
「こういう場合って、どの指に嵌めてあげたらいいのかな?」
無知な自分を恥じ入るかのように、遠慮がちに、そう問われ。
まさか、その指で良かったのに-とは、流石に言えなかった。
「あ、じゃあ、右手の薬指に…お願いします」
泉夏もまた躊躇いがちにそう告げれば、それは嬉しそうに頷き、秀王は笑った。
彼女の右手を取り、その薬指に、緑色の石が嵌め込まれた指輪をそっと、差した。
その一連の動作を、瞬きする事なく、逃す事なく、凝視していた泉夏。
無事、自分の右手に収まったゴールドリング-胸の奥底から熱いものが込み上げてきて、泉夏は目線を彼に向けた。
目が合うと、この上なく幸せそうに、微笑まれる。
潤み出す瞳。
震える、唇。

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