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桜の季節が巡っても~追憶~
第26章 出発前の甘い夜2
『なんでそんな事を訊いてくるの?』-訊かれるのが分かっているから、それより早く泉夏は続ける。
「先生がそう言ってくれるのが嬉しい。私だけって言ってくれるの凄く嬉しい。…嫌なのは、私だけじゃなくなる事。私はもういらないって…思われる事」
-もしもそんな時が来たら、絶対泣いてしまう。
泉夏が淋しげに微笑めば、秀王の表情は哀しげに変化する。
「そんな事あるはずがない。絶対に有り得ない事を、どうして泉夏は考えているの?」
確かめるように頬に触れる指先。
いつでも優しく触れてくれるその手に安心して、泉夏はすぐに破顔した。
「うん。だから先生、いつでも言って。言われて私、嬉しかった。私が好きだからそう思ってくれるんでしょ?逆に言われなくなったら…その時は、やだから。だからもっと、だからずっと、だから毎日、そう思っていて」
泉夏の両腕が、彼に向かって伸びる。
「私を欲しがって。私の全部を欲しいって言って-」
-ねえ、先生?
「先生がそう言ってくれるのが嬉しい。私だけって言ってくれるの凄く嬉しい。…嫌なのは、私だけじゃなくなる事。私はもういらないって…思われる事」
-もしもそんな時が来たら、絶対泣いてしまう。
泉夏が淋しげに微笑めば、秀王の表情は哀しげに変化する。
「そんな事あるはずがない。絶対に有り得ない事を、どうして泉夏は考えているの?」
確かめるように頬に触れる指先。
いつでも優しく触れてくれるその手に安心して、泉夏はすぐに破顔した。
「うん。だから先生、いつでも言って。言われて私、嬉しかった。私が好きだからそう思ってくれるんでしょ?逆に言われなくなったら…その時は、やだから。だからもっと、だからずっと、だから毎日、そう思っていて」
泉夏の両腕が、彼に向かって伸びる。
「私を欲しがって。私の全部を欲しいって言って-」
-ねえ、先生?

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