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桜の季節が巡っても~追憶~
第27章 ふたりとも好き1
勿論、両想いになって真っ先に報告した。
自分の事のように喜んで祝福してくれた。
友達のその反応が嬉しくて思わず涙が溢れれば、麻衣もまたつられて泣き出した。
ふたりして抱き合って泣き、笑った。
隠す事などでなく、寧ろとても嬉しい事で。
クラスメートや友達に訊かれれば『彼氏がいる』という事実は、隠さず告げている。
ただし、その相手がかつての大学の先生である事までは-話していない。
話せていない-そう言った方が正しいだろうか。
もうこの大学の先生ではとっくにないし、喋ったところでなんの支障もないのだろうけれど。
当然、相手として恥ずかしいから口に出来ないのでもない。
自分には本当に勿体ないくらいのひとで。
誰にだって自慢して回りたいくらいのひとだ。
でも万が一にも、誤解されたくない思いがあった。
初めて出逢った三年前は、大学の准教授と学生の関係で。
簡単に『好き』なんて口にする事すら憚られた。
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