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桜の季節が巡っても~追憶~
第27章 ふたりとも好き1
「随分賑やかだけどなんの話?」
背後から楽しそうな声がした。
「俺も混ぜてよ」
振り向けば、大樹(だいき)が笑って立っていた。
「あ、伊東君」
麻衣が弾む声で応える。
「聞いてよ、有栖川先生の話だよ~!」
ちょうど良かったと言わんばかりに、麻衣は大樹に向き直る。
「有栖川…先生?」
刹那。
大樹の声と表情が硬くなったのは-きっと、気のせいではない。
泉夏は焦って、麻衣を止めようとする。
大学一年生の頃からその想いをずっと知っており、そして事ある毎に応援してくれていた親友。
長い片想いがようやく実を結び。
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