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桜の季節が巡っても~追憶~
第28章 ふたりとも好き2
龍貴の行動の意味を解したのは、彼がセブンスターと共にそれらの支払いを済ませた直後。
「…ごめん」
何度こうしてもらえば気付くのか。
ちょっと考えれば分かる事なのに、自分のだめさ加減に凹む。
龍貴の背中に謝れば、小さなレジ袋を差し出された。
「プリンの百個や二百個奢ってやるくらい、余裕で稼いでる」
-休日も馬車馬の如く働いてるからなあ。
赤い顔で泉夏が袋を受け取れば、龍貴は笑って出口に身体を向けた。
その後ろ姿を、泉夏は急いで追う。
コンビニを出て自宅の方に歩を進めるかと思いきや、龍貴は駐車場へ向かう。
どうやらここまで車で来たらしかった。
よくよく見れば私服でなく、スーツ姿だった。
多分、仕事帰りに煙草を買いに寄ったのだろう。
どうすればいいのか惑う泉夏が歩みを止めれば、それに気付いた龍貴が振り返った。
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