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桜の季節が巡っても~追憶~
第1章 先生には秘密1(第30章からお読み下さい)
「…なんて。もう前みたく、気軽に誘えなくなっちゃったかな」
残念そうに見られ、泉夏は慌てて、否定した。
「いや、そういう事じゃなく…!そうじゃなくて-」
なんだか誤解させてしまったみたいで、泉夏は焦ってしまう。
「彼氏がいたら、やっぱ他の男とふたりきりでは食事なんか行かないか。ってか、行けないよな」
「いや、だからさ」
「先生だって、嫌がるよな」
「龍、あのさ」
「ごめん。そこまであんまりまだ、気が回ってなかった」
聞かなかった事にして-言って、立ち去ろうとする龍貴を、泉夏は玄関に出してあった靴を履き、急いで呼び止めた。
「龍、待ってよ」
泣きそうになる。
「行かないでよ、龍」
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