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桜の季節が巡っても~追憶~
第28章 ふたりとも好き2
「麻衣ちゃんに免じて、今回はその他大勢が男でも我慢するかな」
「ほんと…?」
「伊東君と伊東君のお友達はお前にくれてやるから、好きにしろ」
「くれてやるとか、好きにしろとかってさ-」
-特に私も欲しくないんだけど。
泉夏は小さく呟く。
「俺はもっといらない」
速攻で龍貴に返され、泉夏は眉根を寄せる。
「龍が伊東君達も連れて来たらって、言ったんじゃないの」
「そうだっけ?」
素知らぬ顔をする龍貴に、泉夏はいらっとする。
「だよ。また苛めるとかなんとか」
「ああ。伊東君を苛めるのは確かに楽しいけどさあ。でも、ずっとやってたってつまんないし?」
「つまんないってさあ-」
-大の大人が大学生いじめるなっつーの。
勿論からかい程度で、本気でやるわけじゃないのは知ってるけど-泉夏は眉を顰(しか)めた。
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