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桜の季節が巡っても~追憶~
第28章 ふたりとも好き2
「えっ…『興味ない振りして澄ましてただけ…女子大生、徹夜で思いっ切り弄んでる』…とか?」
説明しながら、恥ずかし過ぎた。
立ち直れないほどのダメージを受ける泉夏を横目に、龍貴は爆笑する。
「すっごい的を得てるじゃん。麻衣ちゃん最高」
「もー!だから、弄ばれてなんかないってばっ」
身体を捩りながら笑い転げる龍貴を非難するものの、まるで効果はない。
泉夏は赤い顔でほとほと困っているしかない。
ようやく龍貴の笑いが収まったのは、かなり時間が経ってからだった。
「そろそろ帰るか。シスコンが帰って来たら厄介だ」
これ以上揶揄されずに済む事に心底ほっとし、シートベルトを締めた彼に倣って泉夏もベルトに手を伸ばす。
車を発進する間際。
龍貴は泉夏を見据えて、意地悪く口角を上げた。
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