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桜の季節が巡っても~追憶~
第29章 ふたりとも好き3
麻衣の熱い眼差しは、座敷の出入り口に注がれていた。
十六人の双眸が一斉に、いつの間にか開け放たれていた襖に集まる。
全員の視線を一身に浴びる羽目となった彼は、一瞬怯んだ風だった。
だがすぐにいつもの自信満々な笑みを浮かべ、瞬時に皆(みな)を虜にする。
「そんな一斉に注目してくんなよ。流石の俺でもびびるだろうが」
-ほんと、かっこ良過ぎるって罪だよなあ。
龍貴は色気溢れる表情で全員を見回し、口角を上げた。
彼が纏う圧倒的な迫力と、自意識過剰な発言に、その場に居合わせた全員が釘付けとなる。
大抵は呆れられて-或いは嘲笑われて終了のところ。
しかし彼には何を言っても、有無を言わせぬ説得力があった。
加えて眼光の鋭さはあるものの、突然現れた格段に『格好いい男』に、面識があるなしにかかわらず皆で見惚れてしまう。
全員でぽかんとなって数秒後。
最初に言葉を発したのは、麻衣だった。
「龍貴さん!」
隣りに座っていた男子学生達を押し退け、麻衣は座敷の入り口まで小走りに駆け寄った。
十六人の双眸が一斉に、いつの間にか開け放たれていた襖に集まる。
全員の視線を一身に浴びる羽目となった彼は、一瞬怯んだ風だった。
だがすぐにいつもの自信満々な笑みを浮かべ、瞬時に皆(みな)を虜にする。
「そんな一斉に注目してくんなよ。流石の俺でもびびるだろうが」
-ほんと、かっこ良過ぎるって罪だよなあ。
龍貴は色気溢れる表情で全員を見回し、口角を上げた。
彼が纏う圧倒的な迫力と、自意識過剰な発言に、その場に居合わせた全員が釘付けとなる。
大抵は呆れられて-或いは嘲笑われて終了のところ。
しかし彼には何を言っても、有無を言わせぬ説得力があった。
加えて眼光の鋭さはあるものの、突然現れた格段に『格好いい男』に、面識があるなしにかかわらず皆で見惚れてしまう。
全員でぽかんとなって数秒後。
最初に言葉を発したのは、麻衣だった。
「龍貴さん!」
隣りに座っていた男子学生達を押し退け、麻衣は座敷の入り口まで小走りに駆け寄った。

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