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桜の季節が巡っても~追憶~
第38章 濃蜜な再会5(再編済)
「コンタクトは外して来た?」
脚を絡め、これ以上はないくらいに身体を密着させてくる彼女を抱き寄せ、秀王は訊く。
「…うん」
返事はするものの、そのトーンは落ちざるを得ない。
彼の胸に顔を埋《うず》め、温もりを確かめる。
抱き締めてくれる腕の優しさ。
匂い。
曖昧になりつつあった記憶を頼りにしたものでも、想像でもない。
昨日までとは違う。
自分の側に帰って来てくれた、生身の彼のもの。
凄く嬉しい。
なのにこの瞬間を喜ばないで、もう明後日のお別れを考えてしまってる-。
「目、痛かった?疲れてしまった?」
少し前までとは雲泥の差の、彼女のテンションの低さに気付き。
当たり障りのないであろう事柄を選び、秀王はそっと尋ねてみる。
「…どっちも正解でどっちも不正解」
しかしそんな彼の気遣いも、今の泉夏には関係ない。
淋しさのあまり、つい八つ当たり気味になってしまう。
脚を絡め、これ以上はないくらいに身体を密着させてくる彼女を抱き寄せ、秀王は訊く。
「…うん」
返事はするものの、そのトーンは落ちざるを得ない。
彼の胸に顔を埋《うず》め、温もりを確かめる。
抱き締めてくれる腕の優しさ。
匂い。
曖昧になりつつあった記憶を頼りにしたものでも、想像でもない。
昨日までとは違う。
自分の側に帰って来てくれた、生身の彼のもの。
凄く嬉しい。
なのにこの瞬間を喜ばないで、もう明後日のお別れを考えてしまってる-。
「目、痛かった?疲れてしまった?」
少し前までとは雲泥の差の、彼女のテンションの低さに気付き。
当たり障りのないであろう事柄を選び、秀王はそっと尋ねてみる。
「…どっちも正解でどっちも不正解」
しかしそんな彼の気遣いも、今の泉夏には関係ない。
淋しさのあまり、つい八つ当たり気味になってしまう。

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